2007.1 REVIEW | |
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□ BARBRA STREISAND/GUILTY 懐かしい作品を紹介する。1980年の作品である。当時、ビージーズが全盛だった。哀愁のトラジディーだっけ?レコードを買って何回も聞いた。バリーギブのあのソフトで裏声ビヴラートは、非常に個性的だった。そのバリーがストライザンドのために曲を作ったのが本作だ。1,6曲目でデュエットをしている。WOMAN IN LOVEは大ヒットだったように思う。それにしても、どの曲も美しいというかスケールの大きな壮大な自然を感じさせるようなナンバーである。ストライザンドが実に甘く切なくしっとりと歌い上げていて、お昼寝をしてしまいそうだ。仕事のバックに流しておくには最適な作品だ。日頃私が聴くメタルと大違いの雰囲気だけど、こういうのもいいな。94点 |
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□ THE VERY BEST OF EARTHSHAKER 日頃ジャパメタを聴かない。理由は簡単だ。日本語がメロハに合わない。これに尽きる。なんて詭弁かな。このアースシェイカーは、大昔20年以上も前、日本物に少し手を出した。ラウドネスは、今一だったが、こちらは非常に私にフィットした。完璧なメロハである。哀愁味があり、スピード感があり、メロディーが親しみやすい。珍しいバンドである。このアルバムには、大好きな曲が詰まっている。MORE、WALL、FUGITIVE、MIDNIGHT FLIGHT、T-O-K-Y-O、RADIO MAGIC、I FEEL ALL SADNESS、そして、何と言っても「流れた赤い血はなぜ!」。このイントロはメロハの典型。そしてEARTHSHAKER・・・いい曲ばかり。若干の音が籠もり気味だけど。凄い。98点 |
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□ OVER THE EDGE ジェファーソンスターシップのミッキートーマスのソロプロジェクト?バック陣が凄く豪華だ。ルカサー、コッェン・・・凄いの一語に尽きる。そうそうたるメンツをバックにAORハードが楽しめる。内容的にはスターシップ的なポップさを加味したAORハードと言うところだ。私的には、ちょっとボーカルが・・・である。今一味わいがない。ただ、サウンド的には言うことはないし、メロディーも素晴らしい。悲しいかな。音やメロディーに新鮮さがない。もう一つは、やはりこれはアメリカンAORであり、そうであるならばTOTOを聴いた方が心地よいかなという感想を持ってしまう。ギター、ニールショーンもやっているかな?それ風のフレーズが出てくる。92点 |
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□ HOUSE OF MIRRORS/NIGHTFLIGHT TO PARADISE フィンランドだったっけ。このバンド。その1stだったと思う。まあ、キーボードきらきらのメロディックハードである。コーラスを多用し、キーボードを厚くし、ギターも格好良く重ねていく。メロハ好きな人には楽しめるだろうが、このレベルだとちょっとアピールするものが弱い。イメージ的にはスペインのアイスブルー(そっちの方が数段いいけど)当たりだろうか。これでもかこれでもかと言うほど、キーボードで装飾をしたメロディックハードが堪能できる。といいながら、私としては大好きな感じである。もう少しVOさんんがしっかりしていればもっと楽しめるのにな。あと、ギターソロももう少し聴かせてくれると・・・なんて。でも好きだなこんなメロハ。93点 |
■ LAST AUTUM'S DREAM/SATURN SKYLINE
ラストオータムズドリームの4th。1年に1枚のペースというのはちょっと凄い。しかも、今作は間違いなく彼らの最高傑作。なんて最高なんていったらこれで終わりになっちゃうけど。間違いなく、これまでの中ではベストだ。FWの影をずっと引きずっていたけど、今作はアーランデソン色の濃い作品だと思う。彼の名盤「THE ONE」の香りがぷんぷんする。そこにアンディーの甘く説切ないギターが加わり、ヤコブなどのリズム隊が音をしっかりと支える。素晴らしいの一語に尽きる。昨年の12月に出た作品であるから2006年のベスト1と言ってもいい出来だと思う。中にラスムスを思わせるようなゴシックメタルぽいのがあるが、これがまた全く違和感がない。10曲目のドミノってナンバーだ。よくまあここまで曲をそろえたものだと感心してしまう。文句なしの名盤である。メロハファン必聴。98点
■ SPEED GONZALES
Voのトマス・ヴィクストロムとGのトミー・デナンダーが中心に結成、トマスがキャンドルマスに加入する92年までの2年で8曲のデモのみを残し活動停止した幻のスーパー・バンドの再結成バンド。内容的には当時制作されたデモ収録曲のリ・レコーディング・ヴァージョンと新曲、そしてTOTT「FREE
LIKE AN EAGLE」(スウェーデンHR/HM界のキラーチューン)をセルフ・カヴァー。ビクストロムもデナンダーも大好きなミュージシャンだけに、凄く期待した。しかし、期待に比べると少し弱い。凄くいい曲とそうでない曲のギャップが大きい。全体を通して聴くと今一な印象なのは、やはり曲にばらつきがあるからだと思う。91点